“You cannot be what you don’t see”
“知らないものにはなれない”
昨今、女性活躍推進のために様々な取組みを始めた企業が多いですが、未だに大学でコンピューターやエンジニアリングを専攻する女性は15%に満たず、ソフトウェアクリエイターの女性割合は14%だそう。その背景には、その仕事を身近にやっている人がいない、イメージしにくいと言う現状もあると信じています。
そんな背景もあって私たちは、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になること、そして一人でも多くの方々にIT業界で働く可能性について知ってほしいと思っています。そこでIT業界の最先端で働く様々な方達にインタビューし、彼ら/彼女たちの熱意、想い、経験やストーリーを共有することにしました。
第9回目は、マイクロソフトやGoogleを経て、現在NVIDIAで活躍するYukoさんのストーリー。
Q1. 簡単な自己紹介とこれまでの経歴をざっくりとお願いします！
大学時代は心理学と言語学を専攻しました。統計学やプログラミングに触れ、またアルバイトでインターネットのトラブルシューティングに携わったことで、情報通信技術全般に興味を抱くようになり、新卒でマイクロソフトに入社しました。
その後技術者向けのマーケティング担当を経てGoogleに転職。現在はNVIDIAにて、AIコミュニティー＆デジタルマーケティング担当としてシニアマネージャーを務めています。
Q2. 現職に至ったきっかけは？
マイクロソフトで技術者向けのマーケティングを担当していた時に、『テクニカルな知識を必要としている技術者の方のためになる情報を発信することで、世の中を変えることができる』という実感がありました。異なるターゲットオーディエンスにも興味があったため、Googleでは一転、コンシューマーである利用者の方々のデータ分析などを担当し大変充実していました。
ただ同時に、「お客様の目に触れるもの、お客様が直に影響を受けて行動に移すプロセスを生み出す」ことが恋しくなっていたとも思います。その頃偶然、マイクロソフト時代に一緒にお仕事をした方に誘っていただき、現在はNVIDIAにてAIコミュニティーとデジタルマーケティングを担当しています。
Q3. 現職に就いて大変だったことはありますか？
入社当初のNVIDIAはとても小さい会社で、マイクロソフトやGoogleでは当たり前にあった会社の機能自体がないなど、人によっては「大変！」とパニックを起こすのではというレベルでした（笑）しかしながら新しいものをゼロから生み出す充実感があり、多くの立ち上げ、例えば公式のソーシャルメディアアカウントをゼロから運営する、といった経験ができたのは私にとって自分のキャリアの宝物です。
Q4. 現職で良かったことはありますか？
「会社の名前が日本の社会であまり知られていないこと」が一番良かったです。
2社連続で名前やサービス、製品などがよく知られた会社で勤務していました。ですのでよく知られていない会社で働けることが、会社の看板ではなく自分の実力を見てもらえるようでとても嬉しかったです。誤算は会社が私が入社後にトントン拍子に日経新聞などに登場するようになり、知名度が上がってきてしまったことですね（笑）
Q5. STEM業界に女性がもっと参入するために必要だと思うことはなんですか？
社会の中で「理系/文系」という区分や「理系＝男性」「技術的なこと＝男性」という思い込みが、おおっぴらに、また当然のように扱われていることに私は大きな疑問を持っています。ひとりひとりが社会の圧ではなく自分の興味のあることに携われるようにしたいものです。
そのためにも特に大人の側が、子どもと接するときに「男児だから、女児だから」というアンコンシャスバイアスを持っていないか自分自身の言動を見直すことが必要だと思っています。これは大人同士のやりとりでも非常に重要なことではないでしょうか。
Q6. 最後に、STEM業界を目指す女性に向けてメッセージをお願いします！
どの業界もだと思いますが、特にテックやSTEAM業界は世の中を変えることができる、とてもエキサイティングな業界だと私自身感じています。特にさまざまな変化を楽しめる方にぴったりです！またこの “Women In Technology Japan” のような団体や、創設者のAnnieのような魅力的な方々がいることも大変魅力です。
私は彼女たちとの出会いを通じて自身のキャリアが更に充実したものになりました。
もし興味がありましたら、素敵な女性が多くいる業界でもありますのでぜひ一歩踏み出してみてください！
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ACグローバルジャパンは、IT人材に特化したエクスクルーシブ求人を多数保有。代表のアニー・チャンはIT人材コンサルタント歴30年以上のベテラン、スタートアップ創業者や女性管理職向けのメンターとしても活躍しています。
WITJは、このRole Model Storyを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になることを望んでいます。
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