“You cannot be what you don’t see”
“知らないものにはなれない”
昨今、女性活躍推進のために様々な取組みを始めた企業が多いですが、未だに大学でコンピューターやエンジニアリングを専攻する女性は15%に満たず、ソフトウェアクリエイターの女性割合は14%だそう。その背景には、その仕事を身近にやっている人がいない、イメージしにくいと言う現状もあると信じています。
そんな背景もあって私たちは、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になること、そして一人でも多くの方々にIT業界で働く可能性について知ってほしいと思っています。そこでIT業界の最先端で働く様々な方達にインタビューし、彼ら/彼女たちの熱意、想い、経験やストーリーを共有することにしました。
第8回目は、外資系企業勤務を経て、現在は大学の准教授や日系企業の社外取締役を務めるMIHOさんのストーリー。彼女の多岐に渡る活躍の裏にある努力、そのストーリーとは?
Q1. 簡単な自己紹介とこれまでの経歴をざっくりとお願いします!
A. 米国に通算20年住んでいました。その間、ハーバードでMBAも取得しました。外資系7社でキャリアを積み、社長経験もあります。現在は昭和女子大学でビジネスを教えることを通じて女性のキャリア欲を刺激しています。日立物流、東芝テックの社外取締役もしています。
Q2. マーケティング戦略のお仕事を中心に様々な会社でご経験を積まれていますが、初期の転職のきっかけや挑戦したかったことなどを教えてください。
コロンビア大学時代からMBA取得を目指し、pre-MBA経験としてBCG東京に入社しました。入社当時(1983)のBCG東京は30名規模でしたが、多様な業界のクライアントを持っていました。
1) 業界知識をすばやく身につけるコツ、2) クライアントの経営課題に対し、解決策を提示する手法を学んだことはその後の私のキャリアに大いに役立ちました。7つの企業を渡り歩きましたが、ほぼ毎回、業種・職種を変えても「やれる」という自信を持てたのはBCGのおかげだと思っています。
転職理由はそれぞれでしたが、一番うまくいった転職はファイザーからエスティローダーグループに転職し、MACを日本で立ち上げることができたことです。NY本社のCOOが私の熱意とそれまでの職歴を認めて、業界経験もブランド立ち上げ経験も無かった私を「リスクを取って」採用してくれました。
Q3. その後、社外取締役と大学の准教授を兼任されていますがきっかけを教えてください。
MACの事業部長になって初めて部下持ち管理職になり、100名以上のスタッフを採用しました。女性は仕事が面白いと思えるようになるとキャリア欲が出る。結婚しても出産しても仕事を続けたくなる。これはMAC以降に転職した企業でも同じでした。
彼女たちの成長を見ているうちに、もっと積極的にそういう女性たちを輩出したいと思うようになり、女子大で教鞭を取りながら学生のキャリア欲を刺激し続けています。社外取締役の仕事は企業のダイバーシティ&インクルージョン推進に貢献すると共に最新のビジネス知見を自分にインプットする為に引き受けています。
Q4. まだまだ女性の役員/管理職が少ないのが日本全体の課題でもありますが、現職に就いて大変だったことなどはありますか?
昭和女子大学の理事長は内閣府男女共同参画の初代局長だった坂東真理子先生なので、大学では女性教員が多く、男性が萎縮しているくらいです(笑)
でも私が大学を卒業した1983年は男女雇用均等法制定前だったので、日本でキャリアを築きたければ外資系しか選択肢がなく、外資系でも女性管理職がいないこともありました。1990年に入社したエスティローダー日本支社でさえ、女性の事業部長は私ともう一人同時期に事業部長になった女性が初でした。
Q5. 現職に就いて良かったことはなんですか?
ビジネスコンテストで優勝したチームを率いた学生が卒業する時に「先生に出会えてよかった、私の人生変わった!」と言ってくれたことが心に残っています。
Q6. 女性の管理職が増えるために必要だと思うことはなんですか?
企業側への要望は山ほどありますが、女性には失敗を恐れずに経験が無い、もしくは足りない仕事に「手を挙げて」挑戦する、恥ずかしがらずに質問・発言することで成長機会を捉えてもらいたいです。
今、企業は女性管理職もDX人材も渇望しています。この追い風に乗ってください。私はWITJのメンターもやっています。 アドバイスを求めたい方、歓迎します!
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ACグローバルジャパンは、IT人材に特化したエクスクルーシブ求人を多数保有。代表のアニー・チャンはIT人材コンサルタント歴30年以上のベテラン、スタートアップ創業者や女性管理職向けのメンターとしても活躍しています。
WITJは、このRole Model Storyを通して皆様がインスパイアされ、勇気を持って自分が本当に輝き、理想とする職種や業界に転職したり、就職したりできるような世の中になることを望んでいます。
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